2022年(令和4年)度千葉県公立高校 定員割れの変化

3月17日に一次募集で定員割れが発生した千葉県公立高校の二次募集の合格発表がありました。千葉県の公立高校は2021年度から受験方法が1度になり、それまでの前期・後期と2回受験できる方法から変わりました。
そのため2021年(令和3年)度が変更後の1年目は、前年度と倍率や定員割れ数を予測するのが難しい状況でした。今年の2022年(令和4年)度が2年目となり、前年度と比較することができます。

進学校と呼ばれる高校の倍率は、上記の表で確認いただければと思います。私が注目したのは、定員割れを起こしている高校です。定員割れの学科数を比較すると

  • 2021年度:95学科、2022年度:91学科と昨年度より学科数は減少
  • 昨年度は定員割れを起こしていたが、今年は定員割れしていない学科数は、24学科(青色)
  • 昨年度は定員割れではなかったが、今年は定員割れとなった学科数は、20学科(赤色)

そして、定員割れ数の増減(増:昨年と比較して定員割れ数が増えている、減:昨年と比較して定員割れ数が減っている)と偏差値の相関図を作成しみました。

定員割れ数と偏差値の相関関係

偏差値50前後から40前後までの学校において、定員割れ数の上下が激しくなっていることが分かります。推測するに2021年度(令和3年)の定員割れ数などを想定して、同様の偏差値の場合でも受験する高校を変えたのではないでしょうか。双方の上位5高校は、以下のようになります。

  1. 市立柏 普通科:70減、定員割れ脱出(偏差値:48)
  2. 浦安 普通科:45減、定員割れ脱出(偏差値:41)
  3. 千城台 普通科:36減、定員割れ脱出(偏差値:51)
  4. 京葉 普通科:30減、定員割れ脱出(偏差値:46)
  5. 土気 普通科:27減、定員割れ脱出(偏差値:48)
  1. 船橋北 普通科:85増、定員割れ継続(偏差値:42)
  2. 沼南 普通科:60増、定員割れ継続(偏差値:40)
  3. 長狭 普通科:39増、定員割れ継続(偏差値:48)
  4. 船橋豊富 普通科:39増、定員割れ継続(偏差値:40)
  5. 君津商業 37増、定員割れ継続(偏差値:47)

また、新規で定員割れを起こした学科のうち、上位は、以下になります。

  1. 佐倉東 普通科 33増(偏差値:47)
  2. 八千代西 普通科 31増(偏差値:39)
  3. 匝瑳 普通科 29増(偏差値:58)
  4. 松戸馬橋 普通科 23増(偏差値:43)
  5. 柏井 普通科 28増(偏差値:47)
  6. 千葉工業 電子機械科 19増(偏差値:47)

昨年は定員割れではなかった学科においても30名以上の定員割れを起こしている学科もあります。

これらから分かることは、偏差値40-50の方にとっては、どの高校を受験するかも重要であるということです。来年度受験の方は、こういった定員割れ比較も一つの要素として検討して、受験高校を選択することあるかと思います。(ももともと偏差値の高い人は、上位高校を目指すので定員割れというワードは関係無いと思いますが)

何回に渡って2022年(令和4年)度の千葉県公立高校の受験に関するブログを書いてきました。次回は、合格発表日にウェブサーバがダウンしていた記事を書いて本シリーズのブログは一旦終わりたいと思います。その後、6月中旬ぐらいに発表される入学試験の平均点などが発表されたら、後記的な感じで本シリーズを締めくくる予定です。

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