2023年度 千葉県公立高校の2次募集を考えてみる

2023年度の千葉県公立高校の2次募集は、3月8日が出願日になります。一次募集で残念ながら目標の高校に合格しなかった場合には、私立高校行くか、公立の2次募集を受けるという選択肢になると思います。
当ブログを見ている方は、受験生の親御さんも多いことから、合格発表が出る前ですが、2023年度の2次募集について考えてみます。普通科系の高校かつ偏差値50以上の定員割れの高校は、以下になります。
(2023年3月4日 20:30追記:二次募集が正式に開始されましたので、別ブログに内容を記載しました)

高校名偏差値想定募集人数本試験欠席数学区
市立稲毛 国際教養科671名0名全学区
我孫子553名2名3学区
佐原 理数科6313名0名全学区
匝瑳 理数科6031名0名全学区
成東 普通科615名2名6学区
成東 理数科6216名0名全学区
東金 国際教養科542名0名全学区
大多喜5131名1名7学区
君津 普通科5812名4名9学区
市立銚子599名1名5学区
偏差値50以上の普通科系学科の定員割れ状況

千葉県の場合には、自身の学区と隣の学区を受験することができます。そのため、千葉市内になる1学区では、偏差値50以上の普通科系高校では、唯一、市立稲毛高校 国際教養科が定員割れていますが、1名のみの欠員になるため、二次募集をするのかどうか微妙なところですし、二次募集があったとしても、かなりの倍率になるのではないでしょうか?
続いては、第3学区の我孫子高校は、3名欠員になっています。我孫子高校は、289名→315名→317名と2月10日の出願締め切りから出現変更数が一番多い(28名増加)高校になっています。入学志願数を見た上で、この学校に出願を変更してきた人がそれなりに居たことが分かります。よって、我孫子高校も二次募集の倍率はそれなりにあるのではないかと予想します。
ちなみに昨年度は、二次募集において、倍率が1倍以上になった高校はありませんでした。

しかしながら、親御さんとしては、公立高校の2次募集を受験するかどうかは、悩みどころがあります。

私立高校の入学金の残高の納付締め切りが、3月6日(月)や7日(火)になっていることです。一次募集の合格発表が3月3日(金) 9時ですので、その後私立高校に進学することを決めた場合には、翌週の月曜日である3月6日12時までに振込はできます。ただ、二次募集に進むとなると、納付金残高を支払わないと、万が一二次募集に落ちたら、行く学校がなくなるリスクがあります。このあたりは、非常に判断が難しいところになります。

さらに、私立高校では、制服が指定服になっているので、「採寸を○○日までに行い、注文すること」や「入学金の残高を納付した上で、〇〇日に採寸」というのもあります。これが、二次募集の合格発表日(3月15日 9時発表)の前に設定されていることがほとんどです。ということで、私立高校を抑えにして、千葉県公立高校の2次募集にトライするというのは、コスト的にかなり厳しくなってしまいます。そこまでのリスクを取ってまで、二次募集を受けるというケースは、非常に少なくなると思います。
このあたりは、私立高校を運営する学校法人側としては、当たり前なのかもしれませんが、受験生や受験生を持つ親御さんにとっては、非常に厳しい条件だといえます。

じゃあ、入学してからの費用を考えれば、この入学に関連する費用を放棄してでも、公立高校に行くのか?となります。
県立高校の入学にかかる費用や授業料は、昨年度に私の息子が入学した際の費用をこちらに掲載しています。
ざっくり言うと、入学にかかる費用(制服購入費用など全ての諸経費を含め)が約20万円、年間の授業料が12万円。これに修学旅行代金が約10万円(1年から毎月積立します)。それに追加して諸々諸経費を含めても3年間で約70万円程度です。

私立高校は、例えば、千葉経済大学附属高等学校の公開されている費用を見ると、年間の授業料は、約50万円。しかし、保護者の世帯年収で授業料の減免制度がありますので、全額減免の場合ですと、年間10万円になり、公立高校より授業料は、安くなります。しかし、私立高校は、修学旅行費用が結構かかったりもしますし、制服も高価だったり、靴は指定のものだったりと細々とお金がかかることが多いです。私の娘(現在大学2年生)は、千葉に近い東京都の私立高校に通っていましたが、当時の修学旅行がカナダへのホームステイ1週間で、費用は40万円ぐらいかかりました。

最終的には、上記のような費用の話だけではなく、学校の雰囲気や将来の目標によって、最終判断をされると思いますが、それらの判断の一助になれば幸いです。

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